練習問題(学内)一覧

今日の授業より: 英語でのコミュニケーション力を向上させるために


コミュニケーションとは「双方向」/「無言」が惨劇の原因

他の職種と患者情報などの情報を共有する時、コミュニケーションは「双方向」にしなければならない。
 情報の共有の際に、年齢の上下・職種の上下などの目に見えない「上下関係」が生じるのは当然のことである。日本においては、上司・目上の人からの情報は「黙って聞くのが礼儀」という文化があるため、コミュニケーションが成立しているかどうかを確認する方法が無い。
 必ず、確認のために「お互い」に、分かり切った事でも「口頭で」質問・再口述して、情報の認識に二者の間で間違いがないことを確認することが重要である。

「無言」「分かりました」は誤解・情報の正確な伝達の破綻・医療現場での惨劇の原因になる最悪の態度である。

「冷やかし」「心を折る」文化が英語上達を阻止する

日本独特の「冷やかし」の文化が、他の人と異なる能力を持つこと・優れた行動をすることを阻害する。
 不正を「不正だ!」と告発したり・人を助けたりする英雄的な行為を「冷やかして、恥ずかしい思いをさせ、萎縮させる」文化が日本にのみ存在する。
 「冷やかし」に負けない強い心が無いと英語の上達は出来ない。冷やかす人間を無視する強い心が英語の上達には、日本という特殊な国では、必要である。

 また「言い訳・自己正当化」の文化が英語の習得の努力をしている人の邪魔をする。英語を熱心に習得しようとしている人に対して「英語なんて出来て何の役に立つ?」「英語が出来なくても、日本で生きて行くには何も困らない」「一生、日本を出ないから、英語など出来なくても良い」と言って心を折ろうとする人がいる。そういう「邪魔をする・心を折ろうとする」人に負けない強い心が英語の上達には、日本では、必要である。

「全て英語に変換」「単語で無く、文章を」が英語習得のコツ

日本の英語検定二級の人の語彙力は、アメリカの小学2年生の語彙力と同程度である。それくらい、日本人の英語の語彙力は低く、検定試験でさえ、低くても合格するように設定されている。
 頭に浮かぶ・しゃべろうとする全ての言葉を英語で置き換える習慣を身につけ、そのたびに英語訳が思いつかなければ、スマホで調べ、その英語の言葉を覚えて行くことで、語彙力が伸びる。
 語彙力が無ければ、英語の会話が出来ないのは当然である。まず、語彙力を「アメリカ人の大人」と同じ程度にしなければ英会話は出来ない。

 また、日本語は「正しい文構成を作らなくても良い言語」という、世界でも稀に見る特殊な言語である。主語や述語を省略したり、主語・述語・目的語の順番を入れ替えても、文章が成立するという、世界でも唯一の自由度の高い(語順が出鱈目でも通じる)言語である(そのため、口語での会話のための言語力は「単語の暗記だけ」で良いので、大変簡単に話せるようになる習得が簡単な言語でもある)。一方、英語は、厳格な構文構成を要求する言語である。

 日本語では、口語において「私はリンゴを食べました」という文章を「リンゴを食べました」「食べました。リンゴ。私」「私、食べました。リンゴ」と言い換えて、主語を省略しても、語順を入れ替えても、これら全ての文が成立する極めて特殊な言語である。
 しかし英語は「I ate an apple.」以外の文は全てが間違いとされる。「Ate, I, Apple.」と発言したら、脳の障害を疑われるほど、「通常では有り得ない間違い」とされる文章構成の厳格な言語である(厳格な文章構成を要求する言語が世界の標準的な言語である)。
 そのため、英語を学ぶ時に構文を必ず作る(語順を正しく並べる)能力を習得する必要がある。

発音を正確に行う

 英語は、音の微妙な差を聞き分けて単語を認識する言語である。「Th」の舌先を歯の間に挟んで発音する音と「s」の発音では、まったく異なる。アメリカ人には舌先を歯に挟んだ発音をされないと、どの単語を発音しているのか分からない。

 「L」や「R」の音も、舌の位置で、厳格に違う音を出している。アメリカ人は、これらの微妙な音を聞き分けて単語を認識している。日本語には「ら」「り」「る」などの音があるが、この発音は「L」と「R」の中間の位置に舌を置いて発音されている音で、アメリカ人には絶対に発音できない極めて難しい音である。また「何だ?この音は?」と不思議に思う音である。

 Really と発音するときに、最初のRと後半のLの音は異なる。日本人は両方とも日本語独特の「り」と発音するが、アメリカ人には「Really とは違う単語か?」と感じられてしまう(「日本人英語」を理解しているアメリカ人は、特に指摘せず「really の事だろう」思って聞いてくれる)。同様に傘・umbrella もrとlでは発音(発音の際の舌先の位置)が違うし、自動車がスピードを競う rally も最初のrと後半のlでは発音が違う。

 微妙な音の差で単語を識別しているアメリカ人には、間違った音の単語の羅列では、英語を聞き取ってももらえない。恥ずかしがらずに、冷やかされるの恐れずに、舌を歯に挟んだり、舌を丸めたりして、正しい発音を身に付ける必要がある。

日本で英語を習得するには「冷やかしの文化」に負けないことが重要である。

 

2024年04月22日

【学内】NVIDIA シー博士 特別講演(終了しました)


2024年1月17日に東京工科大学・片柳研究棟(八王子キャンパス)においてシリコン・バレーの IT 企業 NVIDIA (エヌビディア)の主任研究員 シー博士による特別講演がありました。(「AI trends in Generative AI and Digital Twin, and HPC Technologies」Dr. Simon See)

 NVIDIA は台湾出身のジェイソン・ファン氏が創設したベンチャー企業で、わずか20年で世界的な IT 企業に成長しました(シー博士もシンガポール出身です)。
 NVIDIA は企業に製品を売る B to B カンパニーなので、一般の人には知らない人も多い企業ですが、スクリーン上に動画を含めた画像を高精度で表示するための高性能の Graphic Processing Unit (GPU) を開発し、世界中のコンピューターで採用されている巨大な IT 企業です。アメリカ・カリフォルニア州のシリコンバレーに埼玉スーパーアリーナのような巨大な本社ビルを2基保有し、成功した IT 企業がひしめくシリコンバレーの中でも、アップル社やグーグル社(アルファベット社)のように一際目を引く存在になっています。


 当日は AI 研究の最先端に関するお話を頂きました。気象学・映画などの映像エンターテイメント・作曲/絵画などの芸術・医療診断学・脳科学・機械製造業・建築学・コンピュータープログラミングなどなど、多くの分野で AI 技術が発展していることが紹介されました。

 質疑応答において「NVIDIA はプラット・フォーム(コンピューターの部品の一つ)製造会社なので、それに関わる研究だけに特化している。決して材料研究や、End-user-product (消費者が手にする完成品/ 一般消費者への商品を扱う B to C ビジネス)の研究は行わない」という会社のポリシーは、アップルなどの、プログラムからコンピューター・スマートフォンまで手掛ける他の IT 企業とは異なるもので、興味深く感じました。

 また「無限にあるテーマの中で、自社が手掛けるのに適したものを見つけるために、世界中の多くの大学と提携を結んでいる」という言葉も、大学の「自由にテーマを選べる自由度の高さ」と企業の「決められたテーマに基づいて突き進む」という異なる強みの連携の重要性を感じました。

「新しいアイデアが出たら、チームリーダーを中心に最大限の人材と資源を集中させ、そのアイデアが実現可能かどうかを短期間に検証し、もし、成果を出す見込みが低ければ、直ぐにプロジェクトを閉じ、チームを解散させる。見込みがあれば、更に大きくして、大きなプロジェクト・チーム編成をする」という答えには、「スピード」と「成果」を重んじるシリコン・バレーの IT 企業の優秀さを感じました。

 また「チームにおいては、リーダー以外のメンバーに上下関係は無く、対等な立場で仕事をしている」というアメリカならではの、一人一人の社員の能力を尊重した、公平な職場の体制は、見習うべきものと感じられました。

                   川又教授とシー博士

2024年01月18日

【学内告知/ 終了しました】9月6日・オズカン教授特別講演会

 

【学内告知/ 終了しました】 
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)アイドガン・オズカン(Ozcan)教授特別講演(2023年9月6日(水) 東京工科大学・八王子キャンパス)が終了しました。

当日は
1)スマートフォンのレンズを応用した、軽くて安価な携帯型顕微鏡
2)自己蛍光や自然光での組織観察画像で、染色後の組織と同じ精度の分解能の
  組織画像を得る技術(迅速で、安価で、高い再現性があり、診断的な信頼度も高い
  組織分析法)
3)レンズが無い顕微鏡の開発
4)切らずに皮膚の組織の標本画像を抽出する接触型顕微鏡(アメリカ衛生局の
  許可済)
4)スーパーバイズされた事前データなしに、物理学的な法則を利用して信頼性の
  高い画像の解析を行う方法(GEDANKEN NET)の開発

など多岐に渡る、アメリカで進んでいる医療画像診断技術のお話をいただきました。

オズカン教授の講演に皆が感激し、講演後も、フロアーやオンライン参加の方から多数の質問が出ていました。

オズカン教授の御講演

オズカン教授の御講演・UCLAのオズカン研究室の皆さん・オズカン教授と川又教授



2023年09月06日

【学内告知】9月6日・オズカン教授特別講演会

 

【学内告知】
 Deep-Learning によるコンピューター顕微鏡画像の開発の第一人者・UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)アイドガン・オズカン(Ozcan)教授特別講演 9月6日(水) 10:30〜11:30 東京工科大学・八王子キャンパス


オンライン参加も可。オンライン参加の場合は、Zoom事前参加登録が学生のみ必要です。詳細は各人に届いている「UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)Ozcan教授特別講演会開催のお知らせ」メールを参照。


「ディープラーニングを用いた、生体・医療イメージング、センシング、防衛・セキュリティ、情報通信など、様々なアプリケーションに変革をもたらす最先端の技術と研究について」の御講演を頂きます。


https://research.seas.ucla.edu/ozcan/

https://www.ee.ucla.edu/aydogan-ozcan/

2023年09月01日

【告知】国立科学博物館


【学内専用】東京工科大学は国立科学博物館パートナーシップを結んでいます。学生証の提示で、上野の国立科学博物館本館の常設展(通常630円)を無料で、特別展を一般・大学生入場料から630円引きでご覧いただけます(割引券との併用不可)。また、附属自然教育園、筑波実験植物園に無料で入園いただけます。

国立科学博物館(上野本館)
 東京都台東区上野公園7-20
 TEL:03-5814-9876

・附属自然教育園
 東京都港区白金台5-21-5
 TEL:03-3441-7176

・筑波実験植物園
 茨城県つくば市天久保4-1-1
 TEL:029-851-5159

国立科学博物館のホーム・ページより https://www.kahaku.go.jp/

2023年08月30日

2023疾病治療論Iアンケート結果


東京工科大学・2023年 前期 疾病治療論 I (川又教授 担当)の講義が終わりました。学生の皆さんから高い評価をいただきました。

2023年08月02日

2023内科系臨床医学II アンケート結果


東京工科大学・2023年 前期 内科系臨床医学II (川又教授 担当)の講義が終わりました。学生の皆さんから高い評価をいただきました。

2023年07月28日