細胞増殖/細胞毒性の測定 CCK8キット


細胞の増殖や死滅の程度を観察するために、MTT や XTT など様々な試薬が使われているが、最も簡便で安価なのが WST を使った測定だろう。

日本の同仁化学(Dojindo) のCCK8 (cell counting kit 8) が汎用されている。96穴プレートの1穴当たりに細胞を3,000個づつ撒き、その増殖を CCK8 で測定する。薬剤などで処理する時は3日間の処理をするのが一般的である。その後 100μLの培養液当たり10μLの WST 試薬を加え1-4時間(通常2時間)培養(反応)させた後にプレート・リーダーで450nm の吸光度を測定する。

630nm での測定値をバックグラウンド値として、それぞれから差し引く。

再現性を確認するため、1サンプル当たり4サンプル以上で行う(3サンプルで行えば統計処理を出来るが、アウトライアー(外れ値)の出現を考えて、4サンプル以上で行う。当然、アウトライアーが出たら、それは除外して統計処理を行う)。

細胞の種類によって差があるので、1穴当たりの細胞数は、それぞれ検証する必要がある。

CCK8 キットは A液とB液を混合した後は、4℃で12ヵ月まで安定である。保存のためには、混合液を -20℃で凍結保存すれば12ヵ月を越えて保存が可能である。

以下に CCK8 のメーカ・マニュアルの一部を示す(抜粋)。

 

 

 

 

2025年04月09日