293T 細胞への PEI を使ってのトランスフェクション


293T細胞にガイドRNA発現ベクターとCas9発現ベクターを導入して、DNAの切断を行う。トランスフェクションには PEI を用いる。

100%コンフレンシー(フル・コンフレンシー)の293T細胞を5分の1希釈して撒く(20%コンフレンシー)。翌日40-50%コンフレンシーの状態になっている。

24穴プレートの場合、1ウェルの培養液を捨て、OptiMEM 400マイクロリットルを加え1時間37度で培養する。

PEI (Polyethylenimine ポリエチレンイミン)は1mg/ml の濃度で水で溶解し、塩酸を加えて完全に溶解させる。滅菌フィルターで滅菌し、冷凍して保存する。

24穴プレートの1ウェルを用いる場合、

ガイドRNA発現ベクター 0.53マイクログラム
Cas9 発現ベクタ―(T2A配列でGFPと結合)0.53マイクログラム
を 6.6 マイクロリットルの OptiMEM で溶解。

PEI 4.5マイクロリットル(DNA:PEI比 1:6) と混合しボルテックスで良く混ぜる。

室温で10分間静置し、1滴づつ培養液に混和しながら滴下。

6時間 37度の培養箱の中で反応

反応液を破棄し、新しいD-MEM(10%FCS, PCG/SM) を1ml加えて3日間培養(3日間目が発現量が最大)。蛍光顕微鏡でGFP発現細胞を確認する。

(DNA:PEI 比は1:3や1:4では導入率が極めて悪い。我々の実験では1:6で70%以上の導入(GFP陽性細胞・目視によるカウント)が達成できる)

 

2024年08月21日