アメリカの大学生1
「アメリカの大学生は良く勉強する」と日本では言われるようですが、、、ここには大きな誤解があります。
アメリカでは高校生の時に統一試験を受け、その点数を基に各大学に入学希望を出します。多くの学生が10校もの大学に応募します。すると複数の大学から「合格」の通知が来るので、その中から自分の行く大学を決めます。
アメリカの大学受験は熾烈を極めるので、偏差値の高い有名大学に入るのは至難の業です。ですので、多くの場合、第一希望の大学には受からず、第二・第三希望の大学からしか合格通知が来ません。アメリカでは日本のように「浪人」が認められていないので、嫌でも、第二・第三希望の大学に入学しなくてはなりません。
しかし、アメリカの大学には、在学中に「転校」するシステムがあります。
第一希望に受からなかった大学生は、入学した学校で「第一希望の大学への転校」を目指して、ひたすら勉強します。在学している大学の試験で高い成績を取って第一希望だった大学へ転校しようと頑張ります。こういった「より高い偏差値の大学への転校」を目指している学生は、もの凄く勉強をします。日本で言えば「予備校生」と同じ感覚です。(日本のように「仮面浪人」する必要はありません。在学している大学での高い成績が転校には必要です)
一方、入学した大学に満足している学生は、そんなに一生懸命勉強をしません。そこまで一生懸命勉強しなくても、留年はしませんし、問題なく卒業できるからです。ですので、アメリカの大学生には「猛烈に勉強する大学生」と「キャンパスライフを楽しむ普通の大学生」の2種類に分かれます。
大学のランクにもよりますが、、、猛烈に勉強する大学生は3割ぐらいでしょう。後の7割は転校を目指していない普通の大学生です。