アメリカの試験2


 アメリカにも国家資格は沢山あります。どれも国家試験が課され、それに合格すると、それぞれの国家資格を手にすることが出来ます。

 アメリカには試験センターが、それぞれの町にあり、そこで国家試験を受験します。SAT試験と同様、一年中、いつでも受けられます。落ちても、受かるまで何度でも受験することが出来ます。日本のように、落ちても、次の年の受験日まで待つ必要はありません。

 試験センターでは、ありとあらゆる国家試験の受験が可能です。仕切りで区分けされたブースに座って、コンピューター上で、それぞれの試験を受けます。医師国家試験を受けている人の隣で、秘書検定試験を受けていたり、その隣では公認会計士の試験を受けていたり、、、まったくバラバラの国家試験を、同時に、それぞれが受験しています。

試験室は何台ものカメラで監視されていて、不正が認められたら、その受験生は受験室から出されて、試験資格を剥奪されます。

試験の合間に、それぞれトイレ休憩を取って受験室を出ますが、この時に「身代わり受験」をさせないために、試験開始時に「指紋の登録」と「網膜(目の奥の血管の紋様)の登録」が行われ、休憩後の入室の際には、毎回、指紋と網膜の確認があります。

勿論、カンニングするための機器類を持ち込ませないために、入室時にはボディーチェックと、金属探知機でのスクリーニングが行われます。

まるでスパイ映画のような厳重さです。

日本のように、年に1回・全国一斉に行われるわけではないので、新聞の記事にはなりません。合格発表も、それぞれの受験者に日々メールで郵送されるだけなので「今年は〇〇名の国家試験合格者!」などという記事も出ません。

日本とは全然違うシステムです。

 

 

2023年07月13日