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無機化学 第11回


予習編


 無機化学・第11回では、分子軌道理論による化学結合の考え方を学びます。

 前回、分子軌道理論によって原子軌道から分子軌道をつくることを学びましたが、いったいこの分子軌道をどう使えばよいのか?使えるのか?その考え方を学びます。特に、もとの原子軌道の形が異なれば、結合の強さが異なる結合様式が現れる等、ルイス構造では見出せない様々な化学結合の性質を明らかにしてきます。

今回の要点

  • 分子軌道から結合の強さや結合様式を理解する。
  • 様々な分子の構造・性質を理解するための、分子軌道の使い方・考え方を身につける。

 

無機化学 第11回


復習編


 今回は、分子軌道の種類と結合次数について学びました。

 まず、分子軌道には結合性、反結合性があることとを学びました。また、それぞれの軌道に入っている電子の数に注目すると結合次数が定義でき、分子が物理的に安定かどうか、その結合が強いか弱いかを判断できることも学習しました。この考え方を理解することで、Lewis構造だけでは理解できなかった分子の安定性・存在をも議論できるようになりました。

 今回講義内で取り上げた分子は非常に単純な構造のものなかりでしたが、分子軌道の構成の仕方やその解釈はもっと複雑な分子でも同じです。今回学んだ内容は将来研究活動でも役立つ知識なので、今回の内容もしっかり復習しておいてください。

復習ポイント

  • 結合性軌道と反結合性軌道に注目し、結合次数を計算できるようになる。
  • 分子の物理的安定性や結合の強さを分子軌道に基づいて議論できるようになる。

(2) 無機化学