物理化学演習 第1回
予習編
本演習は、化学的な事象を物理の目で定量的に説明・理解する物理化学を演習形式で学び、その知識を確実に身につけることが目的です。物理化学Iと物理化学IIで学んだ熱力学と速度論を復習し、知識を確認していきます。熱力学も速度論も基本的なポイントをおさえれば、意外と覚えることは少ないことに気づいてもらい、各自の頭の中を整理してほしいと思います。
そこで、第1回ではいまさら聞けない熱力学のきまりや基本事項と熱力学第1法則の意味とその使い方について演習します。用語は知っているけどその意味があやふや、とか、熱力学はたくさん変数が出てきて難しい(という勘違い)というような、初学者に陥りがちな状況を改善していきたいと思います。
第2回以降もそうですが、教科書に書いてあることを丸覚え、というような方法では物理化学を使いこなせるようにはなりません(他の化学系科目もそうですが、、、)。それよりも、用語や式の意味・定義を捉え、数少ない定理の使い方を正確にものにすることが一番大事ですので、本演習を通じてそれを身につけましょう。全8回の演習で物理化学の知識を卒業研究等に活かせるように学習を進めていきましょう。
今回の要点
- 熱力学のきまり・基本事項を確認する!
- 熱力学第1法則の内容を正確に把握する。
物理化学演習 第1回
復習編
今回は、熱力学で用いられる用語や考え方の確認と熱力学第1法則の意味について学びました。まずは用語や熱力学で扱う(扱える)系を理解しないと、その後の理解を妨げることになるので、今回の確認事項をしっかり復習しておいてください。また、熱力学第1法則の現れる3種の変数の意味を確認し、特に、仕事の計算方法を演習しました。仕事は定義はわかっていれば簡単に計算できるので、間違いなく計算できるようにしておきましょう。
次回は、仕事に続いて熱の計算方法を確認し、熱力学第1法則を使いこなせるように基礎を固めます。
復習ポイント
- 熱力学で現れる用語や系の意味を理解する。
- 仕事の定義と計算方法を身につける。