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無機化学 第15回


予習編


 無機化学・第15回では、酸解離定数とpHについて学びます。

 高校化学から「酸の強さ」を表すのにpHを用いてきたと思います。「pH1の方がpH5よりも酸として強い」といったように。一方で、平行する1年後期・有機化学でも「酸の強さ」の指標として酸解離定数(KaやpKaが出てきます。これらはいったいどういう関係にあるのでしょうか?これは「酸の強さ」をきちんと定義して、使い分ける必要があります。今回はこの点に注意して講義を進めます。

今回の要点

  • 酸解離定数の定義から、その意味を理解する。
  • 酸解離定数の意味する酸の強さとpHで表す酸の強さの違いを理解する。

 

無機化学 第15回


復習編


 今回は、酸解離定数の定義と弱酸のpHを学びました。

 酸解離定数の定義から、KaやpKaが各物質に固有な定数であり、ブレンステッド酸として強酸であるか弱酸であるかの指標になることを学びました。一方、pHはその酸解離定数だけでなく、物質の活量(~濃度)にも依存することを、様々な弱酸溶液のpHを計算することで検証しました。pKaやpHは無機化学に限らず、有機化合物を扱う場合にも重要になってくるので、この関係性は良く理解しておきましょう。

 さて、今回で無機化学は終了です。講義中にも述べた通り、この15回で様々な内容を取り上げました。それぞれの項目はこれからの学習の基礎になるので、それらの要点をおさえ、今後の学習に活かすようにしてください。さらに、無機化学で学ばなければならない発展的な内容がまだまだ残されていますので、3年開講の「無機工業化学」を受講することを勧めます。また、その予備知識として、2年開講の「分析化学」「電気化学」も受講し、さらに大学化学の基礎固めをしてください

復習ポイント

  • 「酸の強さ」をしっかり区別し、場面に応じてその指標(pKaとpH)を使い分けられるようになる。
  • 弱酸・弱塩基の溶液のpHを計算できるようになる。

(2) 無機化学