アドバンスト制御


フィードバック制御において,制御系の設計は制御対象のモデルに基づいて行われる.しかし,制御対象のパラメータ変動, 構造的変化,モデル化しきれない構造要素など不確かさが存在することが多いため,実際の制御対象とそのモデルの間につねに 差が存在する.このような差を陽に考慮して系を安定化する制御器を設計する手法としてロバスト制御理論が提案されてある. 本講義では,数学の基本事項を復習してから,主に線形システムの表現,可制御性,可観測性, 内部安定性,線形分数変換,モデル誤差問題とロバスト安定条件,Riccati方程式と有界実補題,H2制御とH∞制御について学ぶ.

 

授業方法

テキストに沿って,基本概念と基本的な考え方を中心に説明し,適宜に演習を入れて理解を深める。なお,質問は電子メール (she@bs.teu.ac.jp) でも可。

 

履修上の注意

学習の場での一般常識を守れない者および遅刻者の入室は禁止する

 

成績評価方法

中間と期末テストに授業態度を加味して評価する。

 

教科書

劉:線形ロバスト制御,コロナ社,2003,ISBN4-339-03358-8, 定価:3000円