浦瀬研究室

建設解体排水中のダイオキシン類の処理に関する外部発表内容のご紹介

田中俊至, 浦瀬太郎, 浅田素之 (2004): 焼却炉解体工事排水に含まれる有害物質の固液間の分配と膜分離による処理特性, 土木学会論文集, 769/VII-32, 27-34.

 【要旨】焼却炉解体工事現場の湿式除染工程から生じる排水には,PAH類,ダイオキシン類等,多くの有害物質が含まれている.排水処理に膜分離技術を適用するために,排水中に含まれる有害物質の固液分配特性を調べた. PAH類,ダイオキシン類については,おおむねLogKowによって固液分配が説明できた.固液分配に影響を与える因子として,懸濁物濃度および溶存有機物濃度の影響を実験し,平衡関係をモデル化した.膜分離テスト機を試作し,焼却炉解体工事排水に対して適用したところ,処理水中のダイオキシン類濃度はTEQ換算で1pg/Lの環境基準以下にまで処理可能であった.

【Key Words】deconstruction effluent, dioxin, membrane separation, polycyclic aromatic hydrocarbon.