浦瀬研究室

水環境中の抗生物質耐性菌に関する外部発表内容のご紹介

● Taro Urase, Takaya Sato (2016) Quantitative monitoring of resistance in Escherichia coli to clinically important antimicrobials in an urban watershed, J. of Water and Environment Technology, Vol. 14, No. 5, pp.341-349. DOI: 10.2965/jwet.16-002

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キーワード: 抗生物質耐性,大腸菌,水環境,第三世代セファロスポリン,フルオロキノロン

● 寺田 翔,三宅英美,浦瀬太郎(2012): 異なる水環境から単離した大腸菌の抗生物質耐性プロファイル,水環境学会誌, 35, 5, 73-80.

【要旨】水環境中から数多くの大腸菌を釣菌し,基本的な抗生物質に対して耐性を有する菌の割合を調べ,環境調査事例の少ない比較的新しい人用抗生物質を含む薬剤に対する耐性プロファイルを調べた。人為的汚染の少ない高尾山の清流では耐性菌比率は低く,耐性プロファイルも1剤耐性の単純なものがほとんどであった。多摩川では降雨の影響のある場合にテトラサイクリン1剤耐性の大腸菌が多く,畜産由来の抗生物質耐性大腸菌の寄与が考えられた。大学廃水処理施設から採取した大腸菌では,人用使用の多いフルオロキノロン系,後代のセファロスポリン系,アミノグリコシド系にまたがる多剤耐性菌が多く存在した。カルバペネム系抗生物質に耐性を持つ大腸菌は本研究で確認されなかった。世代別セファロスポリン系薬剤への耐性率は,大腸菌の由来と深い関連が示唆された。

キーワード: 抗生物質耐性,水環境,大腸菌,下水処理水